デスティニーシチー 第8戦


友駿愛馬第42号は久々購入の友駿正規募集馬。


母アデレードシチーは3頭の産駒共中央で勝ち上がっているほどの仔出しの良さ。これなら父がタップダンスシチーで非常に不安でも、母の仔出しの良さである程度はやれるんじゃないかと期待。また、牡馬で総額1000万円と非常に安価なところも魅力。

そして何よりも育成状況が順調で早期にデビューしそうなことも購入した大きな要因。


デビュー戦から芝で8着8着とまずまずの走り。超晩成のタップ産駒で2歳時にこれだけ走れれば3歳夏には勝ち上がれるだろうと思っていたら5走目には古馬500万クラスの平均勝ちタイムを叩き出し3着!!競馬ブックのスピード指数でも”73.6”と完全に未勝利クラスでは上位の数値。3歳4月ですでにこの能力。やはり勝ち上がればもう1つは勝てると強く思えた。


その後、洋芝が合うという岡田稲男調教師の見立てで函館での滞在競馬をすることに。

しかし、結果的に洋芝は合わないようで函館初戦の函館芝2000mでは11着と最悪の大敗。

仕方なく前走は以前タイムオーバー直前まで大敗したダートに出走。とにかくメンバーが軽く、鞍上も厩舎所属でデスティニーをよく理解している減量2キロの菱田裕二騎手ということで6着まで浮上。

だが、このメンバーで勝ち馬からは1.0秒も離されており、ダートでは勝ち負けまではどうか。


7月6日 函館4R 3歳未勝利 芝2000m 混合に出走!!

8着/8番人気。

洋芝は全く駄目と思っていたが8着とまあまあ。しかし、この時期の未勝利戦で掲示板にも入れないようでは引退必至。勝ち上がりは厳しい。


レース回顧と時計の分析、レース後の秋山真一郎騎手と岡田稲男調教師のコメントを掲載。

(2013年7月9日完結)

2013年7月4日立ち上げ

●連闘の後、中1週で出走へ

 以下は7月2日に更新されましたクラブ公式HPデスティニーシチーの近況報告です。

「前走は抑えが利かず掛ってしまい直線は息が持ちませんでしたが、上手く捌けることができれば能力は上位だと思います。状態については滞在しているので大きな疲れなどはなく安定しています。出走については想定の状況を見て決めたいと考えていますが、何とか上位に食い込み優先権を取りたいところです。そのあと、メンバーを見て結果を出していきたいと思います」」

 ということで、連闘後の中1週となりますが、6日、7日の週に出走させるようです。

 岡田稲男先生のコメントだと、まずは一度優先権を取って、その次が勝負のようですね。そんなことを言わずに、いきなりから勝ち負けと言って欲しいですが(苦笑)。いや、やはり冷静に見て、まずは掲示板ですね。

●追い切り情報(7月4日作成)

前走前 連闘の為中間軽め



7月3日 函館ウッドチップ 良馬場 一杯に追う

助手
5F 69.0
4F 53.8
3F 39.7
1F 13.0[8]
 7月3日、連闘の後の中1週での出走予定ですが一杯に追われています。・・・ということは順調なんでしょうね。馬体減りや疲労など、心配事があれば一杯では追い切れませんからね。
 ということで、私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。正直、一杯に追い切った割りに動きは物足りないですが、一杯に追えたという充実ぶりを評価したいと思います。

●気になる出馬想定表(7月6日 函館4R)

出馬想定表 7月6日 函館4R 3歳未勝利 芝2000m 混合 フルゲート16頭 想定数 19頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
ヴェイパーコーン 勝浦正樹  6/16 未勝利 函館芝2000 16
カシノオパール  6/08 未勝利 東京芝2000 10 10
キネオストロング 川須栄彦 11/25 未勝利 東京芝2000
グラスリード 伴啓太  6/22 未勝利 函館ダ1700 11 11 12
クリノアンデス 菅原隆一  6/29 未勝利 函館芝2000 14 13 10 10 10
シナンジュ 三浦皇成 10/28 未勝利 新潟芝1600
シャルパンテ 上村洋行  6/23 未勝利 函館芝2600 10
ジュールドトネール 大野拓弥 初出走
スマッシュ 村田一誠  6/08 未勝利 東京ダ1400 16 10
セビジャーナス 丹内祐次  6/15 未勝利 函館芝1800 11 16
タガノグッピー 城戸義政  6/29 未勝利 函館ダ1700 11 14 12 16
ティアップブルーム 黛弘人  4/06 未勝利 中山ダ1800 14 10
デスティニーシチー 秋山真一郎  6/23 未勝利 函館ダ1700 11 13 B+
デルマヤマンバ  6/29 未勝利 函館芝2000 11 11 13 14
ポールシッター 藤田伸二  6/22 未勝利 函館芝1800 11 14
マイネアラベスク  4/21 未勝利 京都ダ1800 14 10 14
マンハッタンテルス 吉田隼人  6/16 未勝利 東京芝2400 10
ミスズブライアンズ 松田大作  6/23 未勝利 函館芝2600 12
レッドルーファス 四位洋文  5/25 未勝利 東京芝1800

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在19頭出馬想定されています。デスティニーシチーは現時点でも抽選対象でここへの出走は厳しい気がします。ダートなら空いているのですが・・・。

●出馬確定表

出馬確定表 7月6日 函館4R 3歳未勝利 芝2000m 混合 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
ヴェイパーコーン 勝浦正樹  6/16 未勝利 函館芝2000 16
カシノオパール 岩田康誠  6/08 未勝利 東京芝2000 10 10
キネオストロング 川須栄彦 11/25 未勝利 東京芝2000
グラスリード 伴啓太  6/22 未勝利 函館ダ1700 11 11 12
シナンジュ 三浦皇成 10/28 未勝利 新潟芝1600
シャルパンテ 上村洋行  6/23 未勝利 函館芝2600 10
ジュールドトネール 大野拓弥 初出走
スマッシュ 村田一誠  6/08 未勝利 東京ダ1400 16 10
セビジャーナス 丹内祐次  6/15 未勝利 函館芝1800 11 16
ティアップブルーム 黛弘人  4/06 未勝利 中山ダ1800 14 10
デスティニーシチー 秋山真一郎  6/23 未勝利 函館ダ1700 11 13 B+
ポールシッター 藤田伸二  6/22 未勝利 函館芝1800 11 14
マイネアラベスク 津村明秀  4/21 未勝利 京都ダ1800 14 10 14
マンハッタンテルス 吉田隼人  6/16 未勝利 東京芝2400 10
ミスズブライアンズ 松田大作  6/23 未勝利 函館芝2600 12
レッドルーファス 四位洋文  5/25 未勝利 東京芝1800

表中 騎手の太字は乗り替わり

 想定外から来た馬はおらずフルゲートで確定しました。

●函館芝2000mコース解説

 スタート地点はホームストレッチの右端。4コーナーのポケット。坂の頂上からのスタートで、直線半ばまで下り坂を走ることになる。1コーナーまでの距離は476m。
 前半戦の主導権争いが決着するまではある程度流れるが、それほど厳しいペースにはならない。しかしながら、逃げ馬にとっては楽ではないコース。人気薄の逃げ切り勝ちは難しく、何かに差されやすい。力がある馬でないと勝ち切れない。
 ベストは先行しての抜け出し。普通の差し馬には不利で、最後の直線までに好位まで押し上げていないと厳しい。3〜4コーナーで動き始め、器用な脚を使ってのマクリ差しが要求される。芝1800m同様にラストの時計は非常にかかる。

 遅い上がり向きのパワータイプの馬を狙うのがセオリーで、血統的にはカーネギー、オペラハウス、エリシオ、ラムタラといった少し重めのノーザンダンサー系の産駒がいい。
 枠順の傾向は芝1800mとほぼ同じ。
有利な枠順 フラット
有利な脚質
先行、マクリ
ポイント 洋芝適性、脚質
種牡馬ベスト
連対騎手ベスト
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 2分04秒4 2分06秒6 2分08秒2 2分09秒0
古馬500万 2分03秒1 2分06秒5 2分09秒9 2分06秒8
古馬1000万 2分02秒3
古馬オープン 2分01秒2 2分03秒9

●騎手は秋山真一郎騎手 ほっさん評価 2012年「A−」 → 2013年「A+」

 今回のデスティニーシチーの鞍上は久々の秋山真一郎騎手です。ここ最近は厩舎所属の菱田裕二騎手が減量2キロを生かしてさすがの騎乗をしてくれていましたから、彼に期待していたわけですが、元々このデスティニーシチーは秋山真一郎騎手が初戦、2戦目と騎乗していただき、しかも12番人気、11番人気と低い評価ながらも8着8着と出走奨励金を確保してくれました。そして今年の4月にも13番人気と低評価だったデスティニーを6着に。ここから後の3着6着など上位に食い込むようになったんですよね。

 更にあの時よりも晩成のタップダンスシチー産駒ですから力をつけていますし、洋芝適性云々ということはありますが、勝ち負けを期待したいですね。菱田裕二騎手か秋山真一郎騎手か。デスティニーシチーには現状このお二人がベストでしょう。


 秋山真一郎騎手と言えば四位洋文騎手などと並び、馬上での姿勢が綺麗な事で有名です。綺麗に乗るので馬への負担が少なく、人気薄でも人気以上に持って来てくれます。実際、私の愛馬には過去5度騎乗していただいておりますが、いずれも人気よりも上の着に持って来てくれています。

 そんな相性も良く期待のできる秋山真一郎騎手。特にデスティニーシチーへの騎乗は4度目ですから、完全に手の内に入っているでしょうし、勝ち上がりをお願いしたいですね。


 秋山真一郎騎手はGTではなかなか縁がなかったものの、昨年(2012年)は自身初のGTとなるNHKマイル(カレンブラックヒル)や阪神JF(ローブディサージュ)と一気に2つを制しました。今までは秋山真一郎騎手とGTと言えばなんと言ってもオークスでの1番人気ベッラレイア(ハナ差2着)ですが、ついにその嫌な印象も消し去りました。重賞は15年連続勝利中です。

 騎乗仲介者に恵まれずに騎乗数は少ないものの、ほっさん評価でも「A+」(昨年までは「A−」)と腕は一流。大いに期待しております。


 2013年7月4日現在、中央通算766勝、勝率8.2パーセント、連対率16.0パーセント、GTは2勝(2012年 NHKマイル・カレンブラックヒル、2013年 阪神JF ローブディサージュ)、重賞27勝されています。騎乗馬の質を考えると素晴らしい成績です。
 昨年(2012)は49勝、勝率8.3パーセント、連対率15.8パーセントと中堅の成績を残しており、GT勝ち2つが光っています。本年(2013年)はここまで23勝、勝率7.1パーセント、連対率15.7パーセントとほぼ通年の水準の成績です。


 秋山 真一郎(あきやま しんいちろう)は1979年2月9日生まれの34歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する17年目の騎手である。騎手免許は平地のみ。父の秋山忠一は元・JRA騎手で現在は調教助手。

 1997年に野村彰彦厩舎所属でデビュー。現在はフリー。同期は武幸四郎、勝浦正樹、村田一誠、江田勇亮、武士沢友治、今村康成、松田大作、仲田雅興らがいる。初年度は33勝。

 当時より展開に合わせ柔軟な騎乗ができる若手としてはめずらしい騎手として評価をされ、デビュー初年度より毎年30勝以上の成績を残し、3年間で103勝をマークし自力で見習騎手から外れるなどコンスタントな活躍を見せている。

 2年目の1998年にはカネトシガバナーで重賞初勝利(神戸新聞杯)並びにGT競走初騎乗を併せて達成。さらに当時の野村厩舎の代表管理馬であるキョウエイマーチの主戦騎手に起用され、京都金杯・阪急杯を制するなど騎乗停止処分中の一回を除き引退まで同馬の騎乗を務めている。

 またデビュー年こそ重賞勝利は無かったものの、翌1998年以降毎年重賞勝利を記録、2012年現在までで15年連続で重賞勝利している。特に中京競馬場と相性が良く通算重賞22勝のうち、中京開催の重賞を6勝している。なお、新潟競馬場、福島競馬場以外の中央競馬8場で勝利を挙げている。

 2000年7月にフリーに転身。

 2005年にはサカラートで東海ステークスに勝利。同レースの前身であるウインターステークスは父・忠一が唯一勝利したサラブレッド重賞でもあり(1987年・クラウンエクシードでの勝利)、親子騎手制覇となった。

 2007年のオークスでは、ベッラレイアに騎乗して1番人気に推され、直線で完全に抜け出したものの、ローブデコルテにハナ差だけ差されて2着に終わっている。

 2009年にはサクラオリオンに騎乗し、中京記念と函館記念に優勝。同馬では札幌記念でも3着と好走し、この活躍が同年のサマージョッキーズシリーズ優勝につながった。

 2012年2月12日、京都12Rをスピルオーバーで勝ち、史上49人目、現役22人目となるJRA通算700勝を達成した。1997年3月1日の初騎乗以来、8459戦目。また、この年のNHKマイルカップをカレンブラックヒルで優勝し、デビュー16年目、55回目の騎乗でGT初勝利となった。



 「勝率が1割弱、連対率が1割5分前後という成績が長く続いている。道中は抑え気味に丁寧に乗っていて、追い出してからの伸ばし方も悪くない。しかし、勝負どころの対処に問題がある。ここで腰が引けてしまい、捌こうとせずにズルズルと下がって競馬を終わらせることが多い。1番人気での成績は、2010年が[21・10・6・20]の勝率.368、連対率.544で、2011年は[7・3・3・12]の勝率.280、連対率.400。2011年は2・3番人気で[15・12・6・34]の勝率.224、連対率.403と好成績を残している。コース別、芝・ダート別、距離別で目立つ偏りはない。野村彰彦と平田修の両厩舎で主戦的な立場にいる。2011年は須貝尚介厩舎で多く騎乗して連対率.381と結果を出しており、このラインには注目すべきだ。重賞で多く穴を出している点も見逃せない。デビュー2年目から14年間も重賞勝ちが途切れておらず、16190円、16140円と単勝万馬券が2つもある。2011年の2つの重賞勝ちも1970円(サンライズベガの小倉大賞典)、870円(アイアムアクトレスのユニコーンS)と単勝配当は高めだった。騎乗馬に魅力を感じたら狙っていって良いだろう。4コーナーをクリアできるかは、残念ながら事前に読みようがない。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績(5戦0勝)

2012年 9月17日 スピカシチー     500万下 阪神芝1800m 12着/16番人気
2012年11月10日 デスティニーシチー 2歳新馬 京都芝1600m  8着/12番人気
2012年11月24日 デスティニーシチー 2歳未勝利 京都芝1600m 8着/11番人気
2013年 3月16日 フランベルジェ    500万下 阪神ダ1400m  出走取り消し
2013年 3月23日 エスペランサシチー 500万下 中京ダ1200m  2着/3番人気
2013年 4月 7日 デスティニーシチー 3歳未勝利 阪神芝1600m 6着/13番人気


2013年4月7日 阪神4R 愛馬デスティニーシチーの騎乗する秋山真一郎騎手(13番人気6着)。

これ以降は2013年7月5日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「シナンジュは骨折で休みが長くなったが、デビュー時からあった足元の不安が解消。入念に乗り込んで態勢も整い、いきなり能力全開。キネオストロングも骨折明けだが、追い切りの動きはいい。芝に戻す良血スマッシュ、初出走でもジュールドトネールに注意。」


短評は「波乱含み」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
ヴェイパーコーン
スマッシュ
シャルパンテ △△
レッドルーファス
ポールシッター
カシノオパール △△
ジュールドトネール
ミスズブライアンズ
キネオストロング
シナンジュ
セビジャーナス △△ △△
デスティニーシチー
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
シナンジュ 5.6
キネオストロング 5.7
レッドルーファス 6.2
ヴェイパーコーン 6.3
セビジャーナス 8.0
デスティニーシチー 10.0
スマッシュ 10.4
カシノオパール 12.4
ジュールドトネール 13.1
以下21倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
デスティニーシチー 74 74 47 49
シナンジュ 71 53 71
キネオストロング 71 71 70 60
レッドルーファス 69 69
ヴェイパーコーン 73 65 64 71
セビジャーナス 74 74 64 64


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎レッドルーファス。経験馬相手の初戦はG着に敗れたが、直線でしっかり脚を使っており、内容は悪くなかった。まだ子どもっぽい面は残るが、動きに力強さが出て良化が顕著。大幅な前進が期待できる。先行力がある○ヴェイパーコーンが対抗。〈森元〉」

◎ レッドルーファス
○ ヴェイパーコーン
▲ セビジャーナス
× キネオストロング
☆ シナンジュ
△ カシノオパール
△ ジュールドトネール
△ デスティニーシチー




デスティニーシチーは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 2記者、▲(3番手評価) 1記者、×(4番手評価) なし、☆(5番手評価) なし、△(6番手以下評価) 3記者、無印 6記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

デスティニーシチー(6着)

 「今回は、掛ってしまったのが全てでした。上手く抑えることが出来ればもう少し踏ん張れたと思います。最低でも優先権を取り、メンバーを見て登録したいと考えていましたが申し訳ありませんでした。レース後疲れはなく、元気にしているのでこのまま状況を見て次走を決めたいと思います」(岡田稲男調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

 「スタート後は良い感じでしたが2コーナーからスムーズさに欠け、終いは一杯となってしまいました。」(菱田裕二騎手・友駿ホースクラブ公式HP)
 「1角あたりから行きたがり、2角過ぎには抑えが利かずに外に出してハナへ。今日は掛かってしまったのがすべて。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

デスティニーシチー

 「前走は前に壁をつくれずに引っ掛かった。メンコを着用してハミも替えてみる。」(岡田稲男調教師・デイリー馬三郎)

 「前に壁を作れず掛かったので、メンコを着けてハミも換えてみる。3走前に好走した芝の2000メートルで改めての気持ち。」(岡田稲男調教師・競馬ブック)

 「連闘後の稽古となりましたが、一杯に追うことができて、状態はまずまずです。今回は前2走のような展開にならないように進めていきたいと思います。」(岡田稲男調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●ほっさん予想

 鞍上はいうことなし。結局前々走の同じコースでの敗因がなんだったのかです。あまりにも早い失速。重い洋芝が苦手だとするとしっくりと来るのですが、それでは今回も早めに垂れて大敗確実となってしまいます。

 しっかりと道中で脚を溜めれば洋芝でも弾けるのか、わからないですが、時期が時期だけに掲示板は確保して欲しいところです。

これ以降は2013年7月8日に作成(一部9日に作成)

●パドック

 連闘の後の中1週で気になる馬体重は前走マイナス4キロの460キロでした。悪くない数字ですね。

 パドックでは踏み込みもしっかりとしていて、気配も馬体も良く見えました。

●レース 

 デスティニーシチーのスタートはやや左にヨレ、馬なりで自然と後方へ。前々走の芝2000mの敗因はハイペースにつき合いすぎたということで、今回は控える競馬の指示でも出ていたんでしょう。後方15番手追走という形になります。

 4角では一か八かインを突く(秋山真一郎騎手はこの方法で翌日マデイラの勝利をハナ差でもぎ取ってしまいます(T_T))方法で脚を伸ばし、最速の上がりで(・・・と言っても内を突いてのもので評価は低いですが・・・汗)8着まで。あーーーーんなに後ろにいたら、34秒くらいの脚でないととても勝てませんがな。8番人気でしたからまさに人気通りなのですが、とても洋芝では勝てる気がしませんねぇ。

●時計の評価

 今回のデスティニーシチーの走破時計は2分03秒6良馬場でした。前々走に同じコースで11着と大敗したときの走破時計は2分03秒3良馬場でしたから、実にそれよりも遅い時計です。もちろん、開幕週とそれから4週間経って、馬場状態の差があることは間違いないですが、それにしても、やはり重い洋芝は走らないと言わざるを得ません。

 競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で2分02秒0でした。勝ち馬の時計が2分02秒1でしたから、さすがにお見事ですね。

 中京や小倉で出走させる英断が出来なければ、デスティニーシチーの未勝利での引退は必至でしょう。

●レース後の騎手・調教師のコメント

デスティニーシチー(8着)

 「今回はメンコをつけませんでしたが、掛かる所が無くスムーズなレースはできました。しかし仕掛けてからの反応は今ひとつでした。」(秋山真一郎騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

 「前走のように掛かるところはありませんでしたが、行きっぷりが良くありませんでした。滞在しているので、疲れなどはありませんでしたが、反応は一息だったようです。函館で3戦したので、武田ステーブルで短期のリフレッシュ放牧を予定しています。帰厩については状態をみて決めますが、なんとか結果をだせるようにしっかり調整したいと思います。」(岡田稲男調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 出走奨励金が1着賞金460万円の4パーセントですから、180000円。特別出走手当が366000円。合計546000円。1口で割りますと、830円程度と思われます。

●今後の展望

 何度も言いますが、北海道では頭打ちです。福島では間違いなく未勝利戦勝ち負けの走りでしたから、違いが函館の重い洋芝であることは明白です。

 ただ、岡田稲男調教師は”洋芝は合うと思われ”ということで北海道に優先権を捨ててまでデスティニーを持って来ましたから、今更引き返せる訳もなく、プライドの為にデスティニーシチーは未勝利で引退となってしまうのでしょう。

 クラブがもう少し、調教師に指示を出せるキャロットクラブのようなものなら、なんとかなりそうですが、友駿ホースクラブはほとんど調教師任せで指示を出しません。能力はあるのに早々に引退に追い込まれる馬が可哀想です。

●最後に

 勝たすことが出来ない、歯車の噛み合わない下手な失敗例をそのまま進んでいるデスティニーシチー。血統的にも金額的にも”こんなものだろう”というのが、プロの中にはあるのでしょうが、残念です。

 つい先日引退したエスペランサシチーも調教師が適切なレースに出せずに2つ勝てる馬で1つしか勝てませんでした。友駿ホースクラブはこういう不本意に引退していく馬が多すぎてストレスが溜まります。それもこれも自身が調教師から軽く扱われていることと、クラブが調教師に何も物申さないからで、結局成績を残せずに消えていくクラブなのでしょうね。

 とにかくやり方に不満や疑問がありますが、函館に移動すると決まった時点で想定の中に入っていたこと。ずっと私は調教の動きやダートでの走りからデスティニーシチーには軽い馬場が合うし、重くて力の要る洋芝は疑問と言って来ました。残念ながら悪い方に予感が的中してしまいましたが、私にはそれらの決定を覆す力も何もありません。


 まだ、引退と結果が出たわけではありませんし、洋芝以外の芝ならもっと走れる馬です。相手に恵まれてでも奇跡的な勝ち方でもなんでも良いのでとにかく未勝利クラスを脱出したいですね。

 最後の最後まで諦めずに応援しているぞ。頑張れデスティニーシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2013年7月4日立ち上げ 5日、8日、9日加筆
デスティニーシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2013年 6月23日 第7戦 3歳未勝利 函館ダ1700m (6着/6番人気)

2013年 6月16日 第6戦 3歳未勝利 函館芝2000m (11着/7番人気)

2013年 4月29日 第5戦 3歳未勝利 福島芝2000m (3着/6番人気)

2013年 4月 7日 第4戦 3歳未勝利 阪神芝1600m (6着/13番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2013年 1月20日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1800m (13着/12番人気)

2012年11月24日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m (8着/11番人気)

2012年11月10日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1600m (8着/12番人気)

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る